【gsgp協力】芸術表象論特講 オープン・レクチャー #09 近藤健一

現在、森美術館にて開催中の「アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知る」の共同企画者である近藤健一氏をお招きし、オープン・レクチャーを開催します。急速な経済的発展を遂げるアラブの諸国。今回は、同展覧会の作品を通して、アラブ世界の多様性について、また日本と関係のある主題についてなど、私たちの知らないアラブについて学ぶべきことを探っていきます。
尚、オープン・レクチャーなので、学科は問わず、どなたでも参加できます。お誘い合わせの上、ぜひお越し下さい。

919日(水)3限(13:20 – 14:50
女子美術大学相模原キャンパス 1214教室
※外部の方は校門脇の守衛所にて許可を得てからお入りください

【近藤健一 Kenichi Kondo(森美術館キュレーター)】
1969年生まれ。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ美術史修士課程修了。2003年より森美術館に勤務、「MAMプロジェクト009:小泉明郎」展(2009)を企画した他、「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」(2008)、「六本木クロッシング2010展」(2010)を共同企画。「アラブ・エクスプレス展」(2012)では、森美術館館長の南條史生氏と共に本展の企画を担当。そのほか、2010年には、ローマの非営利ギャラリー、サラ・ウノで若手日本人のビデオアート展「Re-framing the Everyday」を企画。

主催:女子美術大学 美術学科 芸術表象専攻
協力:gsgp 女子美アートセンター準備室


三栄スタジオ内スペース閉鎖のお知らせ

5月10日(木)をもちまして、三栄スタジオ内 7階 702(7B)の
〈gsgp 女子美アートセンター準備室〉での活動は一旦終了となりました。
現在スペースとしての拠点はない状態ではありますが、
gsgpの活動は今後も続けていく方針です。

今後とも〈gsgp 女子美アートセンター準備室〉をよろしくお願いいたします。


映像作品上映会 奥村雄樹《ジュン・ヤン 忘却と記憶についての短いレクチャー》






201112月に東京藝術大学の「博士審査展」で発表され、大きな話題を呼んだ奥村雄樹の映像作品《ジュン・ヤン《忘却と記憶についての短いレクチャー》の上映会を開催いたします。

奥村雄樹の《ジュン・ヤン 忘却と記憶についての短いレクチャー》は、奥村が東京藝術大学内で企画したジュン・ヤン(アーティスト)による特別講義の様子を映像編集したものです。一人称の指標性によって主体が入れ替わる現象を扱った本作は、発話と人格の奇妙な関係に対する奥村の関心から生まれました。それは、講義においても触れられているように、日常的な場面における誤解や誤読という事態にも繋がります。他人の体験談を語る際に描写される情景の差異もまた、新たな情報として付加され、物事の理解や記憶の形成に変質をもたらすのです。それは、また、美術の実践におけるプロセスやドキュメンテーションという問題にも重なっていきます。


《ジュン・ヤン 忘却と記憶についての短いレクチャー》
制作:奥村雄樹
講義:ジュン・ヤン/通訳:小林禮子/撮影:藤井光/字幕:荒木悠
2011年/28分/HD/日本語/英語字幕
Copyright ©2011 Yuki Okumura; Courtesy MISAKO & ROSEN


日時:2012325日(日)

会場:gsgp 女子美アートセンター準備室

開場:15:30
上映:16:00 - 16:30
ディスカッション:16:30 - 18:30

参加:要予約。参加希望の方はメールタイトルを「奥村雄樹 映像作品上映会」とし、
氏名・人数を明記の上、下記アドレスまでお送りください。
joshibigsgp(at)gmail.com
 (at)を@に変更ください。


関連企画 ディスカッション 奥村雄樹×杉田敦×星野太
《ジュン・ヤン 忘却と記憶についての短いレクチャー》について、それぞれの視点からコメントし、
そこから議論を展開します。さまざま視点な解釈やの相違から生まれる議論が、新たな視座に向かう
ことになるかもしれません。



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【奥村雄樹 Yuki Okumura】(アーティスト)
1978年生まれ。2012年、東京芸術大学大学院博士後期課程修了予定。主な個展に「くうそうかいぼうがく・落語編」(MISAKO & ROSEN, 東京, 2010)など。主なグループ展に「"Now that I'm by myself," she
says, "I'm not by myself, which is good"」(DiverseWorks, ヒューストン, 2009)、「ラブラブショー」(青森県立美術館, 2009)、「Fuyu no Tabi」(Shane Campbell Gallery, シカゴ, 2012)、「メメント
調布」(トコン・ダラーム・バサール東京, 2012)など。今年は東京国立近代美術館、東京都現代美術館、愛知県美術館などでの発表が予定されている。


【杉田 敦 Atsushi Sugita】(美術批評)
1957年生まれ。女子美術大学教授。現代美術と哲学、科学、メディアを横断的に論じる。主な著書に『メカノ』(青弓社, 1991)、『リヒター、グールド、ベルンハルト』(みすず書房,1998)、『ナノ・ソート』(彩流社, 2008)。『アートで生きる』(美術出版社, 2010)、『アート・プラットフォーム芸術表象コンセプトブック』(美学出版, 2010)、『inter-views 語られるアート,語られる世界』(美学出版, 2011)などもある。また、″critics coast″(越後妻有アートトリエンナーレ,新潟,2009)などの発表や、オルタナティヴ・スペース art & river bankの運営なども行っている。

【星野 太 Futoshi Hoshino】(美学/表象文化論)
1983年生まれ。専攻は美学、表象文化論。現在、日本学術振興会特別研究員、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」共同研究員。近著に「媒介の擁護」(『Expanded Retina|拡張される網膜』カタログ, BAMBA BOOKS, 2012年)、「崇高なる共同体」(『KAWADE道の手帖 大杉栄』河出書房新社, 2012年)、「国家の二つの身体」(『Na+, 2011年)など。翻訳にクレア・ビショップ「敵対と関係性の美学」(『表象05, 2011年)、ジェフリー・スコット『人間主義の建築』(共訳鹿島出版会, 2011年)など。





《Limitation hug》 萩原綾乃 × 本間メイ







 

 食べる行為は誰しもに共通するものです。しかし、様々な状況がその行為の中には含まれています。国籍、宗教、体質、主義、好み、理想、それらを判断するとき、画一的に捉えているということはないのでしょうか。《Limitation hug》は、他者を抱きしめる方法を問いかけます。パフォーマーふたりが、普段とは違う食生活を体験し、他者に存在する制約を、制約としてではなく、ひとつの事実として受け入れる。そのための試みです。

Limitation hugブログ:  http://limitation-hug.blogspot.jp/


会期:2012321() - 24()
   closing party 24() 17:00 -

時間:14:00 - 20:00

主催:gsgp 女子美アートセンター準備室 実行委員会






《CAMP》PARTY #3「責任」





パーティ形式のトーク・イヴェント第三弾を開催致します。テーマは「責任」。





《CAMP PARTY PARTY #3 「責任」 



日時:2012年3月20日(火・祝)16:00〜20:00

主催:CAMP  (http://ca-mp.blogspot.com/)

協力:gsgp女子美アートセンター準備室

*イヴェントの詳細は下記URLをご覧ください。



松原香織 個展 《Self-Globalization》





会期:2012年3月18日(日)- 326日(月)
 ※会期中無休。但し20日(火・祝日),25日(日)は他のイヴェントがあるため
 入場は可能ですが、鑑賞は困難になります。あらかじめ,ご了承ください。

時間:14:00 - 20:00

会場:gsgp 女子美アートセンター準備室

主催:gsgp 女子美アートセンター準備室 実行委員会



◆関連企画
opening party 318日(日)17:00-

workshop “誰でもジャッド” 随時





「世界」という言葉を想像するとき、それはどれほどステレオタイプで画一的な世界観であっても、そのそれぞれは個人に固有のものです。世界を捉えようとする行為は、ひとりひとりの価値観や環境が微妙に影響し、ちぐはぐなモザイク状の、固有の世界を形成していくことになります。
Self  Globalization》は、グローバリゼーションという概念が、自分自身にどのような形で浸透しているのかを、考察しようとする作品です。松原が考える「世界のアート」、そしてそれと対照される自分の中にある「世界のアート」は、個々人にどのようなかたちでグローバリゼーションが浸食していくのか、あるいは世界を見つめることがいかに大変なことなのかを想像させます。
世界のアート作品の要素によって構成された、松原が考えるGlobalizationをぜひご体験ください。




松原香織 Kaori Matsubara
女子美術大学芸術学部芸術学科 本年度卒業



【talking room】#01 片岡真実 Mami Kataoka



今回は森美術館のチーフ・キュレーターである片岡真実氏をお招きし、
90年代のアートから現在に至るアートの動向を語ってもらいます
彼女の企画した東京オペラシティアートギャラリーでのリクリット・ティラバーニャの展覧展から10年が経過しました。
日常や関係性をテーマの主軸とした90年代のアートから、現在にかけて、アートはどのような方向性を模索しているのでしょうか。
片岡さんのトークを通じて、一緒に考えましょう。 


日時:
2012年3月8日(木)18:00~
※1時間半〜2時間程度

会場:
gsgp 女子美アートセンター準備室

主催:
gsgp 女子美アートセンター準備室 実行委員会

参加:
要予約。参加希望の方はメールタイトルを「talking room 片岡真実」とし、
氏名・人数を明記の上、下記アドレスまでお送りください。
joshibigsgp(at)gmail.com
* (at)を@に変更ください。


【talking room】はさまざまな分野で活躍されているアート関係者を招き、トークやディスカションを通じて、一緒に考えるためのプログラムです。





片岡真実 Mami Kataoka
1965年生まれ。ニッセイ基礎研究所都市開発部にて芸術文化関連プロジェクトに携わった後(1992-97)。
東京オペラシティ アートギャラリーのチーフ・キュレーター(1998-2002)を経て、2003年より森美術館、
現在チーフ・キュレーター。企画展に「リクリット・ティラバーニャ―untitled, 2002」(2002)、
「六本木クロッシング―日本美術の新しい展望」(2004)、「アイ・ウェイウェイ展―何に因って?」(2009)、
「イ・ブル展 わたしからあなたへ、私たちだけに」(2012)など。2007年から2009年はロンドンのヘイワード・ギャラリーで
インターナショナル・キュレーターを兼務。2012年、第9回光州ビエンナーレ共同アーティスティック・ディレクター。